メーカー指定定期交換部品って
自動車整備振興会HPから・・・「定期交換部品とは、自動車メーカーが自動車の安全を確保する上から、走行や時間の経過に伴って摩耗・劣化する部品のうち、通常の点検ではその摩耗・劣化度合いが判定困難なものや、その後の保安を確保し得る期間が予測しにくいものを対象としたものです。
したがって、交換にあたっては、自動車メーカーの指定する時期(期間、走行距離)などを参考としてください。
また、シビアコンディション(走行距離が多い車や未舗装道路を走行するなど厳しい使われ方)の車両については法定点検に加え、定期的な点検及び交換すべき内容を自動車メーカーが指定しています。」
その昔、自分もとあるトヨタディーラーに勤めていたころ、お客さんに質問され上記のような内容の説明をしたが、お客さんの反応は”???”。”見積もりに上がってるけど、しなきゃならないのどうか?”っていうところが焦点みたいに感じた。当時、トヨタのお客様サポートセンターに電話して、”メーカー指定交換部品”の定義って何ですか?って、問い合わせた。かれこれ20年以上昔の話。
当時の返答は、”当時の保証期間:(走る・曲がる・止まるは5年10万キロ)を保証するのに必要な最低限度の交換部品”であるとの答えをもらった記憶がある。
ブレーキ・ホイール・シリンダのカップ(ゴムパーツ)は、当時ごろメーカーにより指定部品から外れるメーカーと、ほん先日まで指定部品に入ったままのメーカーがあった。
ブレーキ・ホイール・シリンダの部品製作メーカーは同じなのに。
結局のところ、自分の判断としては、”お客さんが年間何キロ走って、これからどんな使い方をして、いつまで乗りたいか”で判断している。
お客さんによっては価格優先。1年乗れればいい。とかの要望も多い。
乗用車の法定点検(使用者の義務)が1年なので、上記のような要望のお客さんにはブレーキ廻りの見積りも年間走行距離と使用の状況、残量から判断して、もつであろう場合には見積りには入れていない。
”もつであろうと思っての見積りなんでやむを得ず使用状況が過酷な方向に変化した場合は早急に、一年点検は絶対に実施してくださいね。”と一言添えるようにしている。
国の問題として、国民の収入が何十年もさほど上がっていないことを考えると仕方のないこと。
その中での、使用者の選択だと思っている。
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