マツダ タイタン ブレーキドラムが外れない

車検入庫のマツダタイタン U-WGM7T 平成4年3月 10万キロ程度 です。
走行距離の多い、または、積載重量の重い車両のドラムブレーキはブレーキ・ドラム自身が摩耗します。ブレーキ・シューは基本、同じ場所にずっと当たるためシューが当たる箇所(ドラムの車両側)が摩耗するんですが、シューとバック・プレートの隙間分、ドラムは摩耗しません。
車検や点検時にブレーキ調整するため、減った部分でエッジの減ってない場所を越えて調整することになります。ブレーキドラム脱着時は、調整を緩めないとドラムが抜けない。ってことになります。
もちろん、ドラムには使用限度がありある程度減ったら交換が必要ですが、実際に交換している車両は少ないと思います。
で、今回の車両なんですが、左リヤの調整用のピストンが2個とも固着して動かない。
ブレーキ調整用のバックプレート窓から貫通ドライバーとハンマーで緩めようとしたんですが、動かず。調整用のピストンの切り欠きが飛びそう。なので、ドラム取外し用のボルト穴にボルトを立て込んでハンマーで軽く叩きながらドラムが抜けることを祈って作業してたんですが…異音が…
あきらめてボルトを立て込んでは緩め、ハンマーで外側にたたき出しました。結果は・・・

一つのホイールに2つのブレーキのシリンダがついていて、どちらかの調整が動けば外せたんですが、残念です。左前のドラムも危なかったんですが、外れました。

左側が何とか外せた左フロントの調整用ピストンでドラムが外れた後、ハンマーでたたき出しました。
左が動かなかったピストン、右が動いたピストンです。

漏れのなかったシリンダはオーバーホールして、ピストンと、シリンダを清掃後、ホイールシリンダキットを組みつけ。
右前のシリンダの一つはオイル漏れし、ブレーキシューもべたついていたためドラムを清掃、漏れたシリンダAssyとブレーキシュー2枚は交換。漏れてなかったシリンダはオーバーホール。

ブレーキ・ホイール・シリンダAssyが1万円X3、ブレーキシュー4千円X2、ホイールシリンダキット2~4千円X2。大変な出費となってしまいました。30歳で10万キロ。仕方ないといえば仕方ないんですが…残念です。

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